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覚悟

凄く長くなりました。

今から書く事は、ありとあらゆる事を考えて、
自分自身に何百ものいくつもの問いかけをして、

色々な意味で「相当の覚悟」を持って書いて訴えているとご理解下さい。

水辺の芸術祭やイベントの事を 「モデル」 として書いていますが、
これは行政がどうワカモノを見ているか、そういう事を全般に問題として書いています。

これは松江市だけじゃない。全国の行政とワカモノとの距離の問題です。

あえてその上で、こう書きます。


行政の人達のスタンスは基本的に 

「若い人が行政(税金)に頼る事なく、自力で松江を盛り上げて欲しい!!」
「それが若い人達のパワーでありアイデアだ!!」

みたいな事を言う人がいますが、

では、行政自身も全てのイベントを 「税金無し」 「補助金無し」 でやって欲しい。

市民力を積み上げて、共感を得て、協賛を貰って、やってほしい。

なんで若い人達がやりたい事をやろうとして税金を投入すると
そこが さも 「悪」 「怠惰」 と見なされるのか、さっぱり分からない。

全てのイベントや行事が、「民力」で出来てれば文句も言いません。

税金を使う権利も持たないどこかのお偉いさんや部長さんがやりたい事は、
全部税金でやって、
若い人がやりたいという事は、理想論ばかりが先に立って
「税金を使わない活性化を!!」みたいな論理になっちゃう。

税金を使わない活性化なんか、若い奴らはいくらでもやっている。

「オトナの夜市」だって、「77fes」だって、
「働く車大集合」だって、「水辺の芸術祭プレイベント」だって
その他のイベントだって、みんなやっている。

俺だってこの10数年、述べ1万人近くのお客さんを呼んでイベントをやって来たけど、
一度も税金に頼ろうとも思っていなかったし、一度も頼っていない。

けども予算が数1000万円規模のモノ、本当に松江を変えて行くんだって思う様な、
「公共的」な大きなモノ、新しい試みやイベントを
手弁当で出来る人やグループがどこにいますか?

私もついこの前までは、同じ考えでした。

「若い人が税金に頼るものじゃない。お金は麻薬。
麻薬がないと活性化が出来ない様じゃつまらない。」

だからこそ、今回の水辺の芸術祭も 税金の補助は3分の1でいいと言った。
あとの500万円は自分達で何とかすると。

そして来年からはいらないと。有料制でやっていきます。と。昨年当初はそう言っていた。


けども、今回やっと分かった。

このイベントには「公共性」が間違い無くある。

そして、

行政の中に入って、松江市1000億円近い予算を見る中で、
なんで若い人達だけが、「理想論」の隙間風に吹かれなきゃならん。
元々、経済力も人脈もまだまだ少ない若い人間だけが
なんで「自力」でやる事が美徳とされるのか?


もしこの私の理論を少しでも 「おかしい」 「違う」 と思う人がいるのならば、
その人自身でやって見て下さい。

今まで松江には無かった挑戦で、1000万円規模のもので、
100人を超えるボランティアスタッフを集め、協賛金を集め、
企画・実施・運営を、自分の仕事をしながら時間の空いた時にやってみて欲しい。


口先だけの理想論は結構です。ぜひ「実現」させて欲しい。

出来る人が、出来るグループがいるのならば、出来る団体があるのならば、
教えて欲しい。出来ますか?


立ちあげ当初だけ税金で支えて、後は若い力で街中を巻き込んで、
そのイベントだったら数百万円の協賛金が集まって、
それを自主的に運営して行って松江を盛り上げて行く。

そんな理想論は腐るほど聞きますが、
松江市で、そんな理想論を達成した人達や団体やグループがいるのか?

まして普通の、多くのワカモノ達のグループがだ。企業がバックにいるわけじゃない。
どこかの大企業じゃない。
この不況の最中、若い人に多くの企業からの協賛金など集まるワケも無い。

ましてアイデアだけ出して、企画や実行を行政に丸投げしているワケじゃない。
スタッフ動員も準備も企画も交渉もお金集めまで全部自分達で自腹切ってやっている。

5万、10万のイベントじゃない。

若い人達の力を使って、活性化を。なんて言っているけど、

おでんサミットに700万円。綱引き大会に600万円。
400人の観客しか入らなかった小泉八雲のイベントに510万円。

若い人が「松江を盛り上げよう!!」とボランティアスタッフ・出演者・出店者に
数100人規模のあれだけ多くの若者が関わったイベントに220万円。

残り500万円は自分達で工面。

来年の予算の話をすると、ほとんどの行政の方はシカメ面だ。

こんなもんです。

理想論ばかりが先に立ち、

ボランティアであれだけ多くの若い人が手伝っても、

お金まで自分達で用意しろと言う。

「今まで若い人達は予算の要求も無かったし、まとまったモノが見えなかった。」

行政はずっとこう言って来た。

水辺の芸術祭が、若い人のやりたい事の全て、総意ではない事は当然だ。
しかし、現在あれだけ多くの若い人が関わるイベントは客観的に見ても松江には存在しない。

やりたい事を提示すると 「いやいや是非、若いんだからご自分達の力で」 といわんばかり。

若い人だって等しく税金を払っている。若い人だってやりたい事はある。

年寄りのやりたい様なイベントばかりを予算化しているから、
若い人が行政に寄りつかなくなるのだ。

本当にワカモノの力を使いたいのなら、活用したいのなら、
若い人にしっかりと予算をつけて、街の為に働いてもらう。
若い人が税金を湯水の様に使い
「俺らのやりたい事にお金(税金)がついたぜ。ラッキー。」
そんな事なんか思うワケがない。

今回、水辺の芸術祭は3分の1の「税金」の投入によって、
自分達の公共性を当然たくさんディスカッションしました。

「この税金は、たくさんの福祉や困っている人達のお金に回せるお金を出して貰っているお金。
だからこそ松江の活性化の為、何が公共的なモノか、一生懸命にやろう」

どこの誰よりも、どこの誰よりも、税金について考えたし、公共というものも考えました。
湯水のごとく使っているのは行政がやるイベントでしょう?

ゆえに、自分達でお金を集めてくる3分2は自由にやりました。アーティストの選定もです。
しかし3分1の税金部分については、多くの人が楽しんで貰えるアーティストを、
自分の中のコネクションの中から一生懸命に選んだつもりです。

ずっとずっと、何十回も、何百回も 「税金の費用対効果」を考えた。
皆さん同様、220万円のお金は元普通のサラリーマンの私にとっても大きなお金です。


昨日、この話をしていて、ある人に

「ナオ君を議会に出している意味ないじゃん。
自分達のやり方で松江を活性化させたいから
ナオ君を「税金の使い道」を決める議会へ代表と送っているんであって、
税金を使わずにワカモノの力で活性化させたいんだったら、
ナオ君は別にサラリーマンでもいいんじゃない?」

そう言われました。俺もそう思います。

私は地域を代表して議員になっているワケじゃありません。
いわば 「ワカモノ町」から出ている議員です。
他の地域の皆さんは、我がトコの道路が、我がトコの街頭が、と言います。
「ワカモノ町」は別に自分達の暮らしが良くなる事を、利己的に考えるものは誰もいません。

ワカモノ町の要求が税金を必要としないものだったら、
私は議会に、市政に出る必要などまったくありません。


ワカモノ町と他の町との一つだけの違い。

それは 「投資」 と 「消費」 です。 ワカモノ達はそれを 「投資」 とする。

今回、水辺の芸術祭、あれだけの時間の中でも話した人の中に
東京・埼玉・千葉・北海道その他沢山の人が県外から水辺の芸術祭の為に遊びに来ていました。
観光の経済効果だけを考えても220万円の価値は十分にあった。そう思っています。

これは「投資」でしょう?

若い人はどんどん税金を求めていい。どんどん公共性を持ってやればいい。
どんどん税金分の投資以上に街に効果をもたらせばいい。
「消費」しなければいい。

そうしなきゃ、本当にワカモノの活力で街なんか活性化しない。

おじさんが生み出す観光のイベントより、ワカモノが生み出す観光のイベントの方が
多くの市民を巻き込める。より良いアイデアが出る。それに税金で予算化し支援する事が
本当にワカモノの活力を生かした活性化なのだ。

行政は 「人材」や「コネクション」の支援でみたいな事を言うけども、「逆」だ。まったく「逆」。

人材やコネクションは民間にやらして、
本当に大事な「兵糧(金銭的)」の支援だけする事の方が「筋」なのだ。


若い人と税金の関わり方。
今までずーーーーーーーーと長い間、避けられていたテーマ。
若い人を、税金も使わずに勝手に活性化してくれる存在だと「利用」してきた行政の歴史。
そしてそれに失敗してきた行政の歴史。

もう、若い人達は声を上げていい。自分達で税金の使い道を決めさせろと。
それを使って街を活性化させる権利が若い人達にだってある。
先人の人達の唯一の失敗は、稚拙な計画で多くの計画が失敗に終わった事。
今の私達の若い人の多くは先人とは違う。人間力がる。失敗などしない。
税金の費用対効果以上のモノ、しっかりと結果として出していけばいい。


そして、行政の人達には是非、もう一度 

様々な角度からの「若い人達への支援」を再考・構築して頂きたい。
by naotsugu_notsu | 2010-11-10 08:56

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