子供の視力の変化
平成17年になると7割の子供達の視力は1.0以下になりました。
急激に視力低下が進んでいます。
ケータイとパソコンの普及が進んだからです。
そして最新の研究で、今の高画質のテレビやパソコンの画面から発する光が、
人間の網膜を直接に傷つける可能性がある事が
近年の研究で発見されました。
これは通来から言われていた視力低下よりも
遥かに深刻な問題で、実は網膜というのは
再生しないんです。
また傷ついた網膜に関する医療というのは
ほとんど手も足も出ない状況です。
視力低下などについてはコンタクトやメガネで
対応がまだ出来ますが、網膜の欠損は
とても深刻な状況に陥ります。
生まれた時から高画質なテレビ世代の
今の子供達の目を守るという意味でも、
一定の世代まではメディア接触を
避けるべきだという事は間違いありません。
そして
子供のメディア接触にらおける脳科学。
この丸の部分が前頭葉といって
子供の感情や欲望の制御、
未来を予測したり、人間らしい心の動きなど、
高度な人間的な機能を司る部分です。
以下は3才の子供の脳の動きです
左が本物のホタルを見ている時の子供の脳の反応。
右はアニメを見ている時の脳の反応。
同じ光でも前頭葉部分の働きが違う事が分かる。
左の脳は同じ文章を活字で読んだ時。
右の脳は同じ文章を映像で見た時の脳の反応
こちらも前頭葉の動きが大きく違う。
そして最後は
左が文章を書いた時の脳の反応。
右がゲームをする時の脳の反応。
ゲームでは前頭葉部分を始め、
脳の大部分が使われていない事も分かる。
乳幼児や幼少期に長時間電子メディアに接触すると
感情や欲望をコントロールする前頭葉の機能低下。
ワーキングメモリーと呼ばれる脳の働きの低下などが言われています。
この前頭葉というのは理性や道徳心、作業記憶など人間らしさに関係する場所で、
自己コントロールができなくなったり、
短時間の記憶も非常に困難になってくる事が起こります。
子供にとって大切なのは自然のなかで、
全身を使った体験をたくさんさせる事、
こういった体験が電子機器での体験より
はるかに子供の脳にとって良い影響を
与えると考えられます。
そして近年の研究によって医学的な報告がされています。
以下 抜粋
テレビ視聴やゲーム遊びなどの「スクリーンタイム」の長い子どもは、よく運動をする子どもに比べ眼の動脈が狭窄(狭小化)していることが、オーストラリアの研究で報告された。研究を実施したシドニー大学のBamini Gopinath博士は、「網膜血管を見れば、身体の他の部位、特に心臓で起きていることわかる」と述べるとともに、「成人では網膜動脈の狭窄が高血圧および心疾患リスクの増大を示すシグナルとなる」と指摘している。
今回の研究では、シドニーに住む6歳児1,492人を対象に、運動をしている時間と座った姿勢で娯楽をする時間を追跡するとともに、眼底の脈管構造(vasculature)のデジタル写真を撮影して血管幅の平均値を算出。全体では、小児の「スクリーンタイム」は平均1.9時間、運動する時間は36分であったが、屋外で過ごす時間が1日平均30分未満の小児に比べ、1時間以上の小児は血管幅が広かった。Gopinath氏は「スクリーンタイムを1時間半以上過ごす小児はさらに網膜血管に有害な影響のみられる比率が高いことがわかった」と述べている。1時間のスクリーンタイムよって生じる狭窄は、収縮期(最大)血圧に10 mmHgの上昇をもたらすレベルに相当するものであった。
どのくらい運動をすれば十分なのかについては、今回の研究結果からは明確ではないが、「1日1時間のスクリーンタイムを運動に置き換えれば、網膜血管への好ましくない影響を最小限に留めるのに有効と考えられる」とGopinath氏は述べている。
米マイアミ大学バスコム・パルマーBascom Palmer眼研究所のAudina Berrocal博士は、今回の研究について、「運動不足の影響について新しい方法で検討したものだ」と述べ、「網膜血管に影響を及ぼしているのは、テレビやパソコンの使用ではなく、あくまで運動不足である点を親は認識する必要がある」としている。
Berrocal氏は「今回の研究はこれまでにない方法で心血管リスクに着目したものだが、そこから得られる教訓はすでに確立されたものであり、親たちは皆すでに知っていることだ」と指摘する。この知見は、米国心臓協会(AHA)発行の「Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology(動脈硬化・血栓症・血管生物学)」5月号に掲載された。(HealthDay News 4月20日)
by naotsugu_notsu
| 2012-02-19 11:41