私は18歳の頃。
人生で一度だけ、仕事をクビになった事があります。
しかも、到底「クビ」にはなりえない職場で。
そして、今日。
約13年ぶりにあの時、オレにクビを宣告した課長さんに出逢いました。
(今は、もう70歳になろうかというオジジになっていましたけど)
その課長さん自ら、オレの事を覚えてくれてて、
「元気してるか?」と声をかけてくれました。
今では、職場の若いヤツに、偉そうに「仕事とはな〜」と言う私ですが、
あの18歳当時のオレは、とてもウンコたれでした。
仕事場で喧嘩をする(殴る)
仕事場に女を連れ込む(今の彼女)
仕事場に腫れた顔で出社する(前日の夜の盛り場での喧嘩)
仕事場でずーとマンガを読む(8時間勤務中7時間)
仕事場の人に注意されると先輩だろうがお構い無しでキレる(すいません)
仕事場の電話を遠距離で使い放題(通常1万の電話代が、7万の請求)
仕事場に警察から電話がかかってくる(前日の夜の喧嘩)
仕事場に裁判所から電話がかかってくる(傷害容疑での出頭命令)
などなど、
とりあえず、ここまでするか?ってなぐらい最低だったんです。
しかも、これで1年半は勤めれたから恐ろしい職場だと思いませんか?
ま、とりあえず仕事っちゅーのをナメてたんです。あの当時のオレ。
しかし、あのクビを宣告されたのは凄いショックで。
「君みたいな人間は見た事がない」って言われてさ。その課長さんに。
彼女に言えなかったぐらいショックで。クビになった事が。
(ま、10年ぐらい隠してたんですけど)
それから、凄い、仕事に関しては真面目になったんですよ。
で、
その課長さんにね。
今日、偶然、街で出逢って。
「元気しとるみたいで安心したぞ、なんかお前も大人になったな」
と言われ、
「…(元気しとるみたいで安心しただと?
オレの心配よりお前の寿命の心配だろ、ジジイ!!)…」
と、思いましたが(注、あくまでも冗談です)
なんとも、その言葉が嬉しかったのです。
あの時、非常に悔しい思いをした事が今こうやって振り返ると、
(ま、その当時は「悔しい」ではなくて「町中で見つけたら殺す」と思っていたけど(笑))
けど、あの時、ああまではっきり言ってくれたから、
今のオレがあるのだと思うのです。
嬉しい事も、嫌な事も、嬉しい記憶も、嫌な記憶も、
全てが繋がっていて、無駄な事なぞ何一つないな、と思います。
ありがとうございました。先輩。
by naotsugu_notsu
| 2007-06-22 17:51