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「中国」という国家。


また、凄く長い文章になりました。

政治の事を書くと長くなるのが、イヤなんです。

だから、興味ない人は飛ばして下さいね。

俺なりに思う事ですから。



では。



「日本人」が、「日本国家」が、

「中国人」、「中国国家」を、理解出来る日は、まだまだ遠い。


それは、たぶん、中国国家共産主義一党独裁という「システム」と「思想」が生み出す、

様々な弊害が原因かも知れないし、

それを、誇張して伝える日本の報道、世界の報道が原因かも知れない。


ただ、一つ客観的にモノを言うのならば、

今回、「北京」で、オリンピックを開催した事は、

政治的、経済的に、様々な国の、様々な人の思惑があっての事だと思う。


アメリカを筆頭とした、西側諸国には、こういう共通の「思い」があったはずです。


「オリンピックによって、中国に”市場開放””民主化”の波が来る事には賛成するが、

経済力をバックに更なる軍備の拡大を踏まえた、世界政治への影響力の拡大は困る」


これが、オリンピック前、

日本を含めた、アメリカ及び西側諸国の統一した見解だったはずです。

つまり、中国を ”マーケット” としか見てない。



今回、中国は。

このオリンピックにおいて、

アメリカを始め西側諸国が様々な”牽制”をしてくる事は容易に想像していたはず。


中国共産党の政治エリート達は、オリンピック開催の「正」と「負」を正確に理解している。




日本のマスコミから流される中国の情報には、大きく間違っている点が一つある。


中国という国家が抱える、「ヒューマンパワー」に対する評価だ。

中国という国家は、毎年、日本の東大クラスに匹敵する頭脳を、

日本の十数倍、生み出している。毎年だ。


つまり、今現在の中国国家の政治、経済の中枢にいる人間達は、

「相当な頭脳が集まったエリート達」と思った方が良い。



メディアが騒ぐ様に、

チベット問題、ウイグル問題、人権問題、メディア統制。

それらの問題を、

現在の国際世論を無視し、時代錯誤の様に、「施策」しているのではないという事。


世界が、日本が、どう思うか、どう対応するか、知った上で、

ああいう施策を打つのです。


今の中国の国際的な立ち位置を、正確に、理解しているからこそ、

あれだけ、国際世論の反発を買っても、ギリギリの施策を打つのです。


物事の「論理的思考」を無視しては、現代の学問は出来ません。

「東大クラスの頭脳」というのは、

「東大クラスの論理的思考を持った人間達」だと思うのです。


そういう人間が、世界情勢を気にしないで、政策決定したり、施策したりすると思う方が、

俺はナンセンスだと思うのです。中国という国家を舐めている。

たぶん、日本よりもはるかにレベルの高い、

世界情勢についての「分析機関」が存在するはずです。


今回の中国で開催された「北京オリンピック」は、

はっきり言えば、中国国家の思惑通りと言った方が良いでしょう。俺はそう見ています。


「ウイグル」 「チベット」

今現在、中国国家が、

世界から突っ込まれる大きな問題は、この二点です。


西側諸国は、この2点について、

オリンピックという時期がゆえに、中国は「妥協」すると踏んでたはずです。

けども、中国は、一つも妥協しなかった。


中国が 「乗り切った」 という方が正解でしょう。


中国は、ここまでのシナリオも、当然、頭にあったはずです。



でわ、逆に西側諸国の完全敗北かと言うと、それも、俺は違うと見ています。


当然「メリット」がありました。



報道という武器を通じて、


「中国国家とはいかに非人道的か」


を映し出す事に成功したからです。


アメリカ寄り報道が強い日本には、このイメージが大いに残っているはずです。


「日本にとって、中国という国家は、理解出来ない国」


こう植え付けただけでも、中国という国家に対しての牽制にはなるはずです。



ただ、現実的に、経済で力をつける中国は、日本としては切り離せない。


外務省でも、「中国派」、「アメリカ派」と分かれているそうですから、

福田首相が、中国の姿勢に強く出れないのは、中国との関係性が強くなり、

その分、外務省内での予算配分で、「中国派」が多くなり、

外務省内で、「中国派」が、強い存在感を出している証拠でしょう。

役所というのは、こういうモノです。

予算を持ってる部署が強かったり、偉そうだったりする一面もあるのです。




この流れで行くと、




中国の民主化に期待する人間もたくさんいるようですが、

「民主化」→「国体の解体」という事が安易に想像出来る為、

民主化の道は、相当ハードルが高いのでは、と思います。



ただ、


中国国家内の若手政治エリート、若手経済エリートの中には、

政治がやりにくい、経済がやりにくい、現在の共産党システムに、

不満を持ってる人間は必ずいるはずです。

もう一度、言いますが、彼らは、「東大程度の論理的思考」を持った人間達だからです。


いずれ、そういう人間達が、「民主化」を進めて行くのでは?と思います。

しかし、

「自由」 「民主化」という崇高な流れで、国家の解体をするのではなくて、

「経済」を目的とした、ごまかしの「民主化」の御旗を掲げて登場でしょうけど。



ま、何はともあれ、


俺は、中国という国家に興味を持っています。
by naotsugu_notsu | 2008-08-26 00:49

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