皆様にとりあえず読んで貰えるものから行きましょか。と、いう事でこの1年間の旅日記連載です。
エジプト→韓国→イタリアと行った中でまずは人生2ヶ国目(1ヶ国目はブラジル)に行ったエジプト日記です。
長いですがおつき合いドーゾ。
エジプト日記です。はい。
まあエジプト行くまでにちょっと「関空」での話をね。ここでオレやりましたよ、お得意の。何と「関空」でね、エジプト行くのに全財産入った財布を落としましたよ…。マネーチェンジの時に分かり、かなり焦りました。ホントは泣きそうでした。だって財布ないんだぜ?今から海外に行くのに「一文なし」なんてシャレにならんでしょ?
カードも財布の中だし。あげく関空からも帰れねーちゅーの!!今年一番泣きそうでした。
そうしたら素敵な空港アナウンスが。「ムツナオツグ様、ムツナオツグ様、至急中央カウンターまでおこし下さい」ん?ムツ?まさかオレ?もしや!!!もちろんルイージびっくりのBダッシュですよ。そこには素敵な人に拾われたオレの財布が!!
そう言えば空港アナウンスで何度もオレの名を呼んでたんですよ。オレはてっきり「発着カウンターで登場手続きをして下さい」のアナウンスかと思って、「しつけーな、コノヤロー」とか思ってバッチリシカトしてたんですよね…。
いや世の中捨てたモンじゃないですよ。
ま、その後、もちろん彼女のカオリちゃんに電話でキッチリ説教されましたがね…。
うんで何とか飛行機に乗れた訳ですが、やっぱりちょっと心細いじゃない…一人旅って。エジプトに行こうなんて奴は眼鏡かけたオタッキーか、じじババだけかと思っていたら、なんと!!隣に座ったのは「鈴木あみ似」の素敵な女性。しかも同じ一人旅。
キャー!!ロマンティック!!愛が始まっちゃいそうですよっ!!
…ウソですよ、カオリちゃん…
まあ「運命」と思いながらも、話しかけれない「人見知り」で「心優しい」オレ。
と・こ・ろ・が・その女性も初エジプトで不安らしくオレに色々話し掛けてきたのですよ、「大学生ですか〜?」ってね。ちなみにワタシ28歳ね。「ええ、28歳です」って答えておきました。まあけど、ん〜なんか良い雰囲気ね。もちろんオレの鼻の穴は全開に開いてます。話す相手がいてちょっと嬉しい「オチャメな28歳」ですよ。
しかし狭いから寝る事も出来ねーし、結局13時間起きっぱなしの過酷な旅に。
ところが、綺麗だったのは「エジプトの夜景」。これがまた凄いのなんか。東京とかも凄いけど、なんだろ…「ナスカの地上絵」が何十キロもあるみたい。
「ナスカの地上絵」見るより多分感動するね。カイロは高速道路が綺麗に発展してて、ランプの色が一緒だからホントに「絵」みたいなってる。
「エジプト」
エジプト着いたよ〜。人類最古の記憶が宿る「エジプト」に。けどオレちょっとヒイちゃったね…。だってさ、見渡す限りアラブ人なんだよ。全員ウサマビンラビンなんだよ。そりゃ分かってましたよ、想像してましたよ。けど実際見るとちょっと「飲まれ」ちゃったよ。
そしてアラブ人お得意のテロね。空港は機関銃持った警官だらけ。そしてバスは足留め。テロ情報かなんかで全車チェックだってさ。添乗員さん「マジかよ〜」みたいな顔してちょっと青冷めてるね。もちろんオレも「マジかよ〜」です。ま、オレは青冷めるとかじゃなくて、「泣きそう」でしたがね。
日本時間でいう深夜4時。飛行機の中で持ってた淡い「期待」と「自信」は木っ端微塵。イマジン風で言うと「想像してごらん…ウサマビンラビンが何千人といる空港を…想像してごらん…異国の地で機関銃を突き付けられるのを…」って感じかな。
ホテルは「Bグレード」とかって言ってたのになんと「シェラトン」!!!エジプト最高級ホテルでございます。もちろん設備もサービスも1流。プール付き。けどね、
一人旅で何が寂しいかって「夜のホテルの一人部屋」だね。「結構寂しいよ」とは聞いてたけど…。寂しさを紛らわす為にTVをつけるけど、もちろん全て「ウサマビンラビン」が喋ってるから、当たり前の様に「意味不明」。ので外へ出てみると「月」が半端じゃなく光り輝いてる。日本とは明らかに違う。「アフリカ大陸の月」。凄い綺麗。…ここでも「月」マニアのオレ…。
「カイロ」
観光初日。オレお得意の時差ボケと興奮で昨夜は一睡もせず…。朝、出発まで一人でカイロ市内を歩く。ホテルが市内の真ん中にあるから、1歩出ればもうそこは
「エジプトイスラム世界!!」
いや〜歩く度に「セールス」してきやがる!!しかも、多分ね子供だと思われてるらしく、「ヘイ!!ボーイ!!」。28歳つかまえて「ボーイ」って…。しかも中学生みたいな奴に言われてるからね…。しかも日本人だと思って市価の2〜30倍の値段で吹っかけてきてやがる。けどそこはオレ、もちろん「アイムチャイニーズ」って強気でいうんだけどね。信じて金持ってないと思って逃げる。逃げるのいいけど、日本人見慣れてる奴らにそれが信じられてる事も悲しい…。まあいっか。
「ピラミッド」
「1発目」はエジプトの象徴、「これぞエジプト」!!「ピラミッド」。なんとしょっぱなから先制パンチ!!!ピラミッドですよ〜本物の。デケー!!
なんかもう「神々しい」のね。無信仰のオレが「神」っていうものを信じれるぐらい。
ちなみに4〜5千年前の建物だって。我が「ジャパン」は縄文時代初期か始まる前なのかな?だから、スーパー昔に作っていた事になるね。
オレは心の中で「メイン」を先に見ちゃったな〜?あとつまんねーんじゃねーの?なんて思ってた。しかし!!!次なるはこれ又名物「スフィンクス」これもデケー!!エジプトって所は「びっくり箱」ですか???そして、ほんとにケンタッキーあった。違和感あるでしょ?けど行くと全然違和感なし。
ラクダも乗った。ラクダといってもそこは本場のラクダ。鳥取砂丘のラクダとはひと味もふた味も違う。なんてつったって、まず歯を剥き出しにしてキレるキレるキレる。さらにキレるキレるキレるみたいな。あ…ラクダってキレるんだ…。中学生の時、イジめてた奴が、少し反抗してきた時の様な甘酸っぱさを思い出したね…。まあけど、流石のエジプトラクダもこっそり一発殴ったら「絶対服従」だったけど。
そして、イスラム教信者の聖なる場所「モスク」。「モスク」とはキリスト教でいう教会みたいなもの。しかし、これは教会なんかじゃありません。もうテーマパークですよ。見にいったのはその中でも最大を誇る「要塞モスク」。これピラミッド以上にびっくり。夜になるとほとんどの町中のモスクがライトアップされて超綺麗。
あげく移動中に面白い事を発見したよ。エジプト野郎達の運転は荒いんだけど、荒いじゃなくて信号が1つもねー!!!車の走ってる数は東京や大阪クラス。それで信号がないんだよ?クラクションが信号替わりで1分間に100回近くは鳴ってる。クラクションが鳴らない時はない。
あと歩行者も100キロとかで飛ばして来る所を平気で横断しちゃう。けど不思議、誰も接触事故を起こさないし、車に轢かれない。
「カイロ博物館」
カイロ博物館に何があるかというと「ミイラ」と「ツタンカーメンの宝」とか古代エジプトの遺産がある。しかし、ここ凄いよ。ホント。言葉に出来ないぐらい。普通に3、5千年前の人のミイラがあるからね。4千年前の人だよ?しかもそのミイラには髪の毛や皮膚が残ってるんだよ!!日本では「言葉」という概念があったかなかったかの時代に、金銀財宝に包まれて文字も何言語もあって、今でも解明されない程の建築工学があって、死体保存技術まで確立してた。普通、死体は放っとけば骨になるでしょ?ミイラは違う。4000年前の皮膚があり、髪の毛まで残ってる!!!
そして「ツタンカーメンの宝」。「ツタンカーメン王」っていうのは「墓が小さすぎて発見されないほど」の権力のない王だったらしい。「それでこの豪華さですか…」と思うんだけど。じゃあ力を持っていた王達って…。←(大きな王達の宝や金銀財宝は、何千年かけて各地の侵略者に盗掘されたらしい。そして全て溶かされ違う金銀財宝になったってさ)
全員が口を揃えて「カイロ博物館」が一番凄いって言ってた。もちろん金銀財宝も凄いだけど、なんだろ…有名な「ツタンカーメンのお面」なんか何千年前の物が凄まじい程の「生気」と「輝き」を持っている。あの「異様すぎる輝き」は忘れられない。しかし1日目において素晴らしかった。これ、なんと明日がメインだってさ……エジプトすごいね…
「エジプト3日目」
今日はメインのルク−ソール地方。まず朝5時起き。んで飛行機に揺られ1時間、カイロとルクソールは日本でいう東京と大阪ぐらいの距離。噂の「カルナック神殿」登場。まあッて言ってもオレもエジプト行くってまで知らなかったけど。エジプト通の間じゃ、一番良い遺跡らしい。実際見てなっとく。とんでもないですよ。だって、重さ600トン高さ30メートルしかも全て彫刻絵付きの柱が134本立ってる神殿で、それがこの神殿全部のほぼ1部。どんな大きさかって話ですよ!!ちなみにこれ紀元前2500年の建物。縄文時代が始まる約2000年前。ありえません。
ちなみに柱は、そこの神殿で作ったのではなく200キロ離れたアスワンという所から持って来たらしい、全て。そんな神殿が2つもあるのですよ。砂漠の真ん中にぽつんと。
そして次も有名な「王家の谷」。4000年前ぐらいの墓がたくさんあるんだけど、楽勝で日本の観光名所なんか吹っ飛ぶぐらい凄いよ。だってエジプトじゃ縄文時代ぐらいの「新しい建造物」はまったく見向きもされないんだって…中国から参加してた若き中国人考古学者「シン君」はエジプト文明の凄さに絶句してた。中国文明よりも比にならないくらい凄いってさ。
昼からとんでもない「暑さ」になる。「50度」。なんですか?「50度」って?
私、そんな気温を体感した事ありません。ガイドのエジプト人「あーちゃん」も
「フツウは昼から観光シナイ、ダカラ夏場は全然人イナイネ」ん〜正解。
「空気が乾燥してるから暑くても日本よりは過ごしやすいです♥」なんて「地球の歩き方」に書いてあったけど、空気も乾燥してねーし汗もたくさん出るじゃねーか!!
「ハシェプト女王神殿」へ。この場所は7年前に「イスラム原理主義者」達によるマシンガン銃乱射のテロ事件があり、日本人10名を含む観光客58人が殺害された場所でもある。それは取りあえず凄惨なものだったらしい。恐いよ〜。そしてね、その「日本人にとって因縁の場所」で俺キレちゃいましたよ…土産屋で…。基本的にエジプト人や他の外国人は日本人をカモりたがる。通常の何倍もの値段で買わそうとする。そこを値切り交渉したりの駆け引きがまた面白いのだけど、「その時」はそこに凄い良い雰囲気の民族楽器があってね、30ドルだったんだけど25ドルにして話がついた。相手はかなり不服そう。俺現金を渡す、けど商品を渡さない。オレ「フザケンナ!!」と強引に商品を持ち帰る。そしたら「チップ!チップ!」などとほざきやがる。バカか!?商品買うのにチップがいるか!!そうしたら横にいたもう一人のバカエジプト人が、オレの商品を奪い、店の奥に来いという(←これは店の奥に呼んで半ば恐喝まがいにお金を取ろうとしてる)これには松江では「仏のナオちゃん」で有名なオレも流石にブチきれたね。店の奥に偉そうに向かって行くそいつを、後ろから首根っこ捕まえて引きずり出し、出雲弁で完全切れモード。そうしたら最初の奴がすぐ商品持ってきて「ソ−リ−、ソ−リ−」と完全に「ビビり」モード。後から聞いたらエジプトじゃ「口げんか」はあっても「手」は出したりしないんだってさ。うん。イイ国です。「ニホンジンミンナへコへコシテイルトオモッタラオオマチガイダゼ」分かったかっ!!ボケ!!
夜は「ワンダーワールド」カイロの夜を満喫しに町中へ飲みに。イツアビア−!!
やっぱりさ、せっかくエジプト来たんだから、アフリカ大陸の飲んべ達と飲みたいじゃない。飲みには中国人のシン君カップルと若き日本人の堀くんの4人の多国籍チームで飲みに行った。いやー町中のキケンの雰囲気はブラジル超えちゃう。けど「エジプトノヒトミンナイイヒト、ボウリョクシナイ」だから大丈夫。この夜は中国のシン君とシン君の彼女と「日中問題」や「急速に発展する中国」の事を話し合った。ん〜エジプトに来て、中国の人とおいしいエジプトビールが飲めて、凄い気持ち良かったね。もちろん帰りは窓全開でエジプトの町中をドライブしながら、夜を楽しんで帰った。ビバッ!!エジプト!!
「エジプト4日目」
今日も朝5時起き…。ヘビーヘビーヘビー。さすがアフリカ大陸、簡単に近くというけど、昨日は飛行機で1時間の場所にあるルクソール、今日はバスで3時間の場所にある地中海リゾート都市「アレキサンドリア」。向かうバスの中、疲れが溜まっていたオレは「曝睡という撃沈」。しかし起きるとそこは「地中海リゾート!!」美しい海岸線、美しい町並み。ん〜TVで見る地中海です。けど海の綺麗さは隠岐や日本海の方がはるかに綺麗だね。「勝利」。けどここはヨーロッパ人が毎年多く訪れるリゾート地。住んでる人もカイロのエジプト人と違ってギリシャ人の血が少し入ってる。このアレキサンドリアは有名な「アレキサンダー大王」によって作られた街で世界3大美人「クレオパトラ女王」の住んでいた街でもある。
昼飯がシーフードだっていうから、さもヨ−ロッパ風な豪華なの期待してたら、「エジプト風シーフード」だった。だから食えねーって言ってんだろ!!ええ、分かってますよ、オレだって。現地に来たら現地のものを楽しんで食べるのが「旅行」だっていうんでしょ。食べようとしましたよ。頑張って。けど無理。シーフードって言って「ボラ」が出てくるんだよ、メインディッシュで。そうそう、あの宍道湖や中海でプカプカ死体で浮いてるヤツね。味付けが旨かったらいいよ、けど「更にキツク」なって出てきますからね。近くにある世界標準料理「マクドナルド」と「ケンタッキー」に行きたいけど、そんな「キチガイ」みたいな事言えません。よって、オレ4〜5キロ痩せた。ダイエット成功。
「エジプト5日目」
今日はオレは観光に行かず。午前中はホテルの豪華プールで朝から「ビール」をかっ食らって「バカンス」。横にはたくさんのアメリカンセレブ達が優雅に過ごしている。みんな「ビバリ−ヒルズ」に住んでるんだってさ。知ってる?「ビバリ−ヒルズ」って?ジュンスカの「レッツゴービバリ−ヒルズ」のですよ〜。だから、もちろん「ジャパニーズビバリ−ヒルズ」フロム大井町のオレも「アメリカンセレブ」に混じってやりましたよ。燦々と輝く太陽の下、超一流ホテルのプールで美女を横目にエジプトビールを飲みバカンス。オレの普段の生活と似てるね。
昼からは一人で「混沌する世界エジプト」の町中へ。「ジャパニーズお金持ち」のオレは「エジプト庶民」の生活や空気をなるべく歩いて感じようと2時間ぐらいブラブラ歩く。そしてエジプト名物、3車線道路高速横断ゲーム。やっぱり試さなくちゃつまらないと挑戦。これがなかなか難しい。タイミングが全然とれねー。エジプト野郎達は「オイ!そりゃ激突しちゃうよ!!って勢いで突っ込んでく。完敗です。
「後書き」
しかし今回のエジプト旅行はホントに楽しかった。もうエジプトでの全ての出来事の1つ1つが、ウソみたいに思えるぐらいキラキラ輝いてた。絶対もう一回エジプトに行ってやる!!
そして5月後半からイタリアへ行く事に決定しました。え?どこにそんな金があるかって?大丈夫、オレ「ビバリ−ヒルズ」に住んでるから。