昨日と一昨日において、松江市議会2月定例会の総務委員会が開かれました。
今一度、言うと。
議員全員が、1600億円も予算を全て審議するわけじゃないので、
議員を 4つの委員会 に分け、予算も 4つの委員会に振り分けて、
それぞれ徹底的に集中審議します。
僕は議会の中では、総務委員会に所属しています。
所管は、
財政部(松江市の財政など)
総務部(松江市の職員の事や基本的な事務など)
政策企画部(市長直轄の新しい取り組みや交通政策、原子力関係など)
防災安全部(松江市の防災や交通安全など)
市民部(広聴活動や国保など)
消防部(松江市の火災、救急など)
一昨日は 新聞にも載りましたが、
松江市土地開発公社の土地を松江市が土地を買ったものについて。
これは平成2年に、松江市が湖南中学校用に、松江市土地開発公社に
買わせたものです。(つまりは今の湖東中学校)
運動公園と並びの土地。買ったがいいは、古墳など遺跡がたくさん出て結果、
今の湖東中学校の場所になりました。
困ったのは、土地開発公社。(まあ、松江市みたいなもんですが)
松江市の土地の買い付けなどを専門的に行う、いわゆる第3セクターというやつで、
松江市からの命令通り買ったのに、土地を松江市が買ってくれない。
平成2年から約22年近くが過ぎていました。
松江市は近年、第3セクターの健全化を進めています。
その中で土地開発公社も例外ではありません。
ところが、その中で、こういった松江市からの命令で買った土地がいくつかあり、
それを少しづつ”経理上”松江市が買い戻そうという事だったのです。
長い政治や行政の歴史の中で、判断されてきた問題がこうやって後世にまで残る。
これは非常に情けない事です。
そういった判断の繰り返しが、政治や行政の歴史であって、
右も左も、身動きを取れない様な判断をせざる負えない、
こういった問題を残すのはどうかと思います。
その財政部長の説明に委員会で、審議が紛糾。
過去の長い歴史があって、それぞれが、その事情を知っているだけに、
説明の仕方と、事前に議会側への説明があれば、落とし所もあったかもしれませんが、
休憩を取らなければ、否決という事態にもなり、新聞沙汰になったわけですが、
議会は何も言わずに通すと思ったのでしょうか。
議会ならそんな議案書は見逃すと。
という事だったのだろうと思います。
今日の総務委員会も、僕は課長さんと
「松江市のホームページ」で激論の様になりましたが、
あんな案件も公表すれば、絶対に市民が納得するわけがないんです。
まして、同じ業者さんがみたら卒倒する様な契約金額。
本当は、議事録に残るあの場所でやりあうと、
本気で相手を潰すまでやらないといけなくなる。
今回の項目で事で突っ込むと、随意契約 の要綱に
当てはまるのかさえ怪しい案件です。
けど、これもその後ろに松江に住む人達の暮らしがある。
歴史と、それに携わる人や雇用がある。
だから、僕は昨年末から、このブログや議会、担当課に資料請求したりと、
「メッセージ」 を送っているつもりでいました。
しかし、今議会で出された予算書は、昨年度よりも増額の随意契約予算。
オフィシャルでやらなければならない状況になりました。
社会が、大きく変化し、建設業者でも多くの公金に携わる人達が
「市場原理」の中にいる中で、あの部分だけ
いつまでも優遇されるわけにはならない。
あまり、罪もない課長さんや部長さんを相手に、特に好きな課長さんや部長さんに
この若造が厳しい事をいうのは、
やっぱり、そんなに好きな事じゃありません。
議会と行政と言えど、お互いそれぞれ 松江市の為を思って働いていて、
「人」と「人」との付き合いの中でやっているわけだから。
ちょっと前のブログにも書きましたが、
一般の人が思っている、「議員が命令すれば職員は動く」 なんて論理は、
そんな事は無くて、お互い、人と人との関係が根底にないと、
「人」は動いてくれないんだと思います。
そういった意味で、今回、厳しく質問した課長さん方は、
好きな課長さんが多かったゆえに、心苦しくもありました。
まあ、たぶん、僕が好きな課長さん方は、
性格も穏やか、頭脳明晰、そつなく仕事が出来ると言う事で、
そういったポジションにいるんだと思いますけど。笑
ゆえに課長さんが悪いわけじゃ無くて、今、そんな契約があるならば、
本来はプロポーザル方式にどの課長さんもすると思いますが
これも長い歴史の中での3セクの在り方となっていくんだろうと思います。
松江市の予算800万円浮いたとして、失業者を5人出したとすれば、
それは経済効果や経済施策としては、まったく逆の効果だから。
ただ、やはりそうはいっても、多くの建設会社や、公金に携わっていた業者同様、
市場原理の中に入る必要はあると思っています。
言わなければ、時代は動かない。
今後、この問題に関しては行政が様々な問題を乗り越えて動かなければ、
議会の一般質問でも取り上げなければならないと思っています。
なあなあにしてきた政治の判断が、後世の残す影響というは、
イコールではなくて、膨らみ続けて、後世に残って行く。
土地の問題もそう。3セクの問題もそう。
時代が、時代にあったフェードアウト策を取らないとダメなんだろうと思います。
そしてそれに気付く議員も。